KOBEとんぼ玉ミュージアムにて、海津屋なかの雅章が制作したミクロモザイク作品を展示いただいています。
題材は今回、神戸市立博物館で開催の「大ゴッホ展」の出展作『夜のカフェテラス』。
緻密なガラスのモザイク「ミクロモザイク」はヴァチカンの絵画を、色褪せないガラスに置き換えるために開発された技術です。
今回はその制作の思いをお伝えしたいと思います。
印象派の巨匠の絵は、想像以上に複雑な色の世界でした。
一番面白かったのは、石畳。
こんなにもたくさんの色が混ざり合って、石畳を作っています。
椅子やテーブルの脚も、茶色だけではありません。ハッとする色で描かれていました。


一点一点、正確に模写することはできません。
ガラスには、透明感があってそのままの色が出るとは限らないし、
小さな粒が集団になると周囲の色に影響されて同じ色でも変化する。
同じ「黄色」、「青」、「緑」、「赤」でも、たくさんの色がある。
ガラスを混ぜ、正方形や長方形に引きながら多くのバリエーションを作りました。


「黒を使わなかった」といわれるゴッホのこの絵。
ガラスはものもと本当の「黒」がありません。
茶や紺を濃厚にしたものが黒として扱われますが、
ミクロモザイクのパーツとして細く引くと色が薄まり、光の加減によって元の色が垣間見えます。


ガラスの艶やかさ、魅力が伝わってほしい。
そんな思いで作った作品です。
是非多くのガラスファンに見ていただけると嬉しいです。
KOBEとんぼ玉ミュージアム
常設展示エリア
2025年9月20日(土)〜2026年2月1日(日)


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